カスタム次第で誰にでもおすすめな良ノートPC:DELL 新XPS 15レビュー

NEW XPS 15!
2019年版、XPS 15が新しくなりました。15.6インチで馬力のあるパフォーマンスラップトップ。OLEDの美ディスプレイで、DELL CINEMAテクオロジでシアター体験してみたい!
とはいえラップトップですから、やはり動ける利便性がいちばん重要です。米Gizmodoが、新XPS 15じっくりレビューしてみました。
今回、レビューとして旅のお供にXPS 15を連れていきました。いつも使っている端末はお家で留守番。家から1万キロ以上離れた旅先で、バックアップ環境がない旅先で、XPS 15で果たしてどこま でできたのか?
記事執筆、写真&動画編集、GIF画像作り、空き時間はゲームなどなど。やることはいっぱいあります。1週間強の旅、ほぼ問題ありませんでした。XPS 15、予想以上に使えるヤツです。
Dell XPS 15
これは何?:薄くて軽い15インチのラップトップ価格:1100ドルから(レビュー端末は2650ドル)気に入った:スタイリッシュなデザイン、明るいOLEDディスプレイ、電源ボタンと指紋認証リーダーの一人二役気になった:ポートがもう1つ欲しかった、底に埋められたスピーカー、OLEDスクリーンがタッチ対応なし
おなじみのデザインは安心感あり
外見は前モデルのXPS 15 7590から、大きな変化なし。でも、別にそれは気になりません。アルミトップとソフトな質感のカーボンの底、ザ・DELLフラッグシップというこのデザインに親しみありますから。デザイン自体が悪くないなら、長く採用されるお馴染みのデザインってのもいいよね。
サイズは、閉じた状態でヒンジ近くが0.66インチ(約17ミリ)、前は0.45インチ(約12ミリ)。両サイドに各種ポートがあり、USB 3.1ポートが2つ、USB-C(Thunderbolt 3)が1つ、HDMIが1つ。さらにヘッドフォンジャックあり。フルサイズのSDカードリーダーもあって、これは自分のような画像をカメラからラップトップにたくさん転送して編集しなきゃいけない人にはありがたい仕様です。持って行くアダプタも1個減るしね! 欲をいえばあと1つUSBポート(AでもCでもいい)が欲しかった。XPS 13にはあるだけに残念。
New XPS 15として大きなアップデートは、XPS 13に続いて720pウェブカムを搭載したこと。さらに、ディスプレイが3種類から選べるオプションもいいですね。選択肢は1080pスクリーン(タッチ非対応)、4K UHDタッチスクリーン、4K OLEDスクリーン(タッチ非対応)。ちなみに、レビューしたのは3つめのタッチ非対応のディスプレイです。
デフォルトの1080pスクリーンにプラス250ドルでOLEDディスプレイにアップグレードできますが、画像や動画編集する人はこのアップグレードの価値あります。DCI P3カバー率100%なだけでなく、明るさ最大400nits(レビューで試したら442nitsでました)。また、選択肢の3スクリーンはどれも反射防止コーティングが施されているのも嬉しい。
レビュー中に、スクリーンであれ?ってことが。すこーし画面がちらつくんですよね、特に白背景のモノを見ているときに。あれこれ試してみると、どうやらIntelのグラフィックドライバが悪さをしていたようで、パネルの自動リフレッシュを設定でオフにしたら直りました。
構成オプションが多い=幅広いユーザーに対応可
パフォーマンスは、その選択肢の多さが魅力。1100ドルの最安値オプションであるIntel Core i5プロセッサ、RAMが8GB、容量256GBにIntelグラフィックス内臓から、最大でCore i9 CPU、RAM 32GB、容量2TB、Nvidia GTX 1650 GPUにVRAM 4GBまでチョイス可能。(レビュー端末は、Core i9 CPU、RAM 16GB、ストレージ1TB、Nvidia 1650 GPU)
ここまで幅が広いと、各ユーザーの使い方、選び方しだいなわけで、ほぼどんな人にもハマるラップトップとも言えます。特にGTX 1650が選択肢にあるのは、動画編集者には大幅なレンダリング時間短縮につながるありがたいオプション。ゲーム好きも、1920x1080のAAAゲームが難なくプレイできますし。4Kオプションも同じく重宝しますね。
ただ、スリムなボディゆえに、熱問題から最大パフォーマンスがでないこともありますけれど。でもね、重さ1.8キロの端末ですから、そんなこと言い出したらキリがないわけで。
ベンチマーク
最大パフォ─マンスでないかもといいつつ、ベンチマークではなかなかいい結果がでました。
Handbrake(動画エンコード)では、6GBの4K動画のレンダリングが8分1秒。GPU性能がより高く、馬力もあるAcer Predator Triton 900が7分40秒だったので、この結果はなかなかです。Blender(CPU性能)では、Core i9搭載のXPS 15がデモレンダリング4分15秒、同じくIntel i9のTriton 900は4分5秒で、ほぼほぼ互角。熱によるマイナス点と持ち運べる軽くてスリムなラップトップという両方を考慮すれば、パフォーマンスの差はごくわずか。十分許容範囲です。ゲームでは、『Rise of the Tomb Raider』の1920x1080設定で54.2FPS、『Far Cry』でもフルHD設定で49FPSでました。
(個人的に)変わってなくて嬉しかったところと言えば、キーボード。最近のラップトップでは比較的深めのキーが好き。XPS 15のキーボードの質感、触った感じ好きです。ここでも欲を言わせてもらえば、次のアップデートではタッチパッドがもうちょっと大きくなってほしいところ。
XPS 15は、スピーカーが底面についてます。つまり、音が耳に届く前に、まずラップトップを載せたデスクなり膝なり台なりに音があたるわけで、結果オーディオのクオリティにも影響してしまいます。これ、将来的にはどっか別の場所につけてほしいですね。
新XPS 15では、電源ボタンが指紋認証リーダーと二役担っています。Windows Helloの顔認証ログインが使えないのにはガッカリですが、まぁボタンですぐログインできるのでそんなに不便さはないかな。
1週間フル活用してみて、新XPS 15は間違いなくラップトップ界のトップクラスに位置する端末だといえます。構成オプションの広さで、学生からプロの動画編集者まで幅広いユーザー層をカバー。スリムなボディはモバイル性能にも優れていますが、もし飛行機内で仕事をよくするという人は1つ注意。飛行機のエコノミー席のトレーにはフィットしませんから。ファーストクラスユーザーなら問題ないでしょうけれど。
まとめ
・1100ドルスタートだが選択肢が広く、最大でIntel Core i9 CPUにNvidia GTX 1650 GPUまでいける。・USBポート、あともう1つ欲しかったな。・最大パフォーマンスを発揮するには熱問題があるけれど、それは15インチラップトップあるあるとして目をつむろう。・Windows Hello顔認証非対応、代わりに電源ボタン兼指紋認証リーダーあり。・スクリーンは3タイプから選べる。

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