AMDがGoogleと共同設計のChromebook向けプロセッサ「Ryzen 3000C」シリーズを発表

AMDが、Googleと共同設計のChromebook向けモバイルプロセッサ「Ryzen 3000C」シリーズと「Athlon 3000C」シリーズを2020年9月22日に発表しました。史上初となるZenアーキテクチャ搭載Chromebookは、前世代のChromebooksと比較して最大178%高速化しているとのことです。

Ryzen 3000CシリーズとAthlon 3000Cシリーズのラインナップとスペックをまとめた表が以下。CPUは14nmプロセスあるいは12nmプロセスで設計されており、Radeon Vegaグラフィックスを搭載しています。

AMDによれば、Ryzen 3700Cを搭載したChromebookは、同じくAMDのA6-9220Cを搭載した前世代Chromebookと比較してグラフィックパフォーマンスが最大251%、オフィスソフトの生産性が最大104%、写真編集でのパフォーマンスが最大152%向上していると主張しています。

また、Ryzen 3000Cシリーズは電力効率も向上。さらにWi-Fi 6やBluetooth 5.xに対応することでデバイスの接続性も向上し、ウェブサイトやストリーミングに対する応答性が高くなると、AMDはアピールしています。

AMDのクライアントコンピューティング担当シニアヴァイスプレジデントであるサイード・モシュケラニ氏は「ユーザーがオンライン、オフライン、外出先、自宅のどこにいても、RyzenやAthlonを搭載したChromebookは生産性を維持するために必要なCPU、グラフィックス、および全体的なパフォーマンスを提供します」とコメントしています。

GoogleのChrome OS部門担当ヴァイスプレジデントのジョン・ソロモン氏は「私私たちのAMDとのパートナーシップは、Ryzenプロセッサベースの前例のないChromebooksを提供します。それとともに、非常に高速な接続性・長いバッテリー寿命・高パフォーマンスなマルチタスク作業を可能とする『手頃な価格のChromebook』という、より幅広い選択肢を提供します」と述べました。

なお、AMDによれば、Ryzen搭載のChromebookはAsus、Lenovo、Acer、HPなどのメーカーから2020年末までに登場する予定で、教育市場・ビジネス市場・一般市場に投入されるとのこと。ただし、日本でも発売されるのかは、記事作成時点では不明です。

コメント